【FX初心者向け連載⑧】チャートの見方・テクニカル分析の基本(後編)ライントレード、フィボナッチ
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FXとは何?税金や確定申告の範囲、チャートの見方、最新の自動売買の紹介など、FXおすすめ運用方法を優しい文で解説していきます♪
そもそもチャートについてや概念がよく分からない方は以下の記事をお読みください。
テクニカル分析の方法
テクニカル分析は、大きく分けると以下の2種類です。
- チャートに実装されている「インジケーター」を活用する
- チャートにライン(線)などを描画して、相場パターンを分析する
上記いずれか、もしくは両方を活用して、過去の似たようなポイントを探してそこで勝負をした際に勝ちやすいところを探すのがテクニカル分析です。今回の記事では、自分でトレンドラインを引いたりフィボナッチを用いてエントリーを検討する方法を紹介します。
FXでのライントレード手法(基本の考え方)
水平に引く場合と斜めに引く場合があるのですが、どちらの場合でも直線を引きます。
上値の抵抗を「レジスタンスライン」下値の抵抗を「サポートライン」と呼びます。その線を引くことで、相場の方向性やトレンドの強弱、そのトレンドが持続するのかどうかを判断することができます。人が裁量で引くものになるので個人差がでやすく、多数のトレーダーが意識するであろうラインを自分で引けるようになることが大切です。
水平ライン
上記は直近のゴールドのチャートですが、2本の水平ラインを引いて見ました。その線付近で反転したりと相場の変化が多く起こっていることが分かります。上記チャート例では、当初は下の線が上値を抑えるレジスタンスラインとして機能していたところ、上抜け後は今度は下降を抑えるサポートラインとして機能するようになっている様子が分かります。重要な節目ラインではこういったことが起こりやすいことを認識してそのライン付近で反転を狙ってエントリーするなどの戦略を取ることもできます。
トレンドライン・チャンネルライン
トレンドラインは株式投資用語で、テクニカル指標の一つである。
上昇相場であれば、安値と安値を結んだ線、下降相場であれば高値と高値を結んだ線のことであり、トレンドラインが株価の心理的な抵抗線になる。
テクニカルの基本中の基本であるが、プロに言わせて見れば、一番難しいと言う意見が実際に多くある。
株価がトレンドラインを超えたからといって、必ず相場が反転するのでは無く、だましも多く存在する。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くことは少ないです。一時的な「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。
上昇相場で一時的下落して切り返してまた上昇に転じるポイントを「押し目」、下降相場で一時的に上昇して切り返してまた下降に転じるるポイントを「戻り」と言います。
投資の基本は押し目買いの戻り売りです。聞いたことあるのではないでしょうか?😀
その「押し目」どうし、もしくは「戻り」どうし結んだラインをトレンドラインと呼びます。
そのトレンドラインと平行に相場を挟むようにしてラインを引いた場合はチャンネルラインと呼びます。
チャンネルラインを利益確定の目安にするトレーダーも多く、反転しやすくなっています。
水平ラインの場合と同じで、トレンドラインを確実に割った場合、逆の抵抗ラインとして機能することもしばしば見られます。
フィボナッチ
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」のことです。FXにおけるフィボナッチとは、「1:1.618」という黄金比率をチャートに組み込み、その後の動きを予想するテクニカル分析になります。
「フィボナッチ・リトレースメント」、「フィボナッチ・ファン」、「フィボナッチ・アーク」、「フィボナッチ・タイムゾーン」、「フィボナッチ・エクスパンション」、、、などがあります。
全部使い方を一気に覚えるのは大変ですね。上記で一番重要なのは、「フィボナッチ・リトレースメント」です。
「リトレースメント」とは「引き返す、後戻り」といった意味です。上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標として「フィボナッチリトレースメント」が使われます。まずはそれだけを使ってみましょう。
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントでトレンドの起点から終点を線で結ぶと、23.6%、38.2%、50%、61.8%などよく用いられるものが表示され、そのラインでよく反発が起こっていることはすぐに理解できると思います。
上記は50%の押しで反発したと思ったら23.6%のラインを越えられなくて、結局61.8%まで落ちています。その後それを押し目として一気に上昇して23.6%を軽々上回ってしまう、、、といったよくあるチャート例になります😁
フィボナッチリトレースメントの活用法としては王道パターンがありまして、日本ではあまりまだメジャーでは無いのですが欧米ではとても人気なハーモニックパターンを紹介します。
高勝率のフィボナッチ・ハーモニックパターン
ハーモニック・・・「調和の、調和的な」
パターン・・・「型、種類」
トレンドはよく「波」と表現されますが、この波の動きが調和的な型(ハーモニックパターン)に当てはまった場合、高確率で相場は反転するということになります。
フィボナッチ・リトレースメントとエクスパンションを両方使うのが本来の考え方のようですが、複雑になってしまうので、リトレースメントのみを使って簡単に考えてしまいましょう。
私は、元々フィボナッチを多用するトレーダーなのですが、最近は特にこのハーモニックパターンを気にしてエントリーするようにしたところ、利益率が大きく改善されました。持っているポジションと逆方向にこのハーモニックパターンが出現した場合は決済するなどと考えることも勿論可能です。私の主観ですが、ハーモニックパターンに当てはまった場合のエントリーの勝率は8割越えです。
今でも新たなパターンが発見される可能性もあり、有名なパターンは10種類以上あるのですが、特に重要なクラシックパターンの4種をご紹介します。
フィボナッチであまりメジャーでは無い78.6%、88.6%、127.2%を使うのがポイントです。デフォルトでは表示されていないので、設定表示させる必要があります。
X→A→B→C→Dの動きで、エントリーするのはD地点です。
バット
「バット」は、ハーモニックパターンの中では一番多く見られる型です。エントリーはX-Aの「88.6%」のD地点です。必ず88.6%になります。損切りはX地点100%近くに設定すれば損少利大にしやすいのも有用です。
仮に88.6%を突破した場合でも、後述する「クラブ」になる可能性がある型になります。
上記チャート例は売りの場合です。38.2%戻し後88.6%(D地点)でヒゲ連続になり綺麗なバットパターンが成立しています。
ガートレー
XAに引くフィボナッチ・リトレースメントの61.8%にB地点が発生した際はこの「ガートレー」になる可能性が高いです。61.8%戻りの後の「78.6%」にD地点(エントリーポント)が設定されます。
「ガートレー」も、後で「クラブ」の型になる可能性があります。
上記のようなレンジ相場のような場面でもよく見られますが、トレンド相場でこの型が出た場合は強い反発になりやすいです。
バタフライ
トレンド中によく発生していることが多い「バタフライ」です。D地点(エントリーポイント)は100%越えの
「127.2%」か「161.8%」です。大きい流れの天井や底でこの型がよく出ていることが多く、利益を大きく出せる可能性がある型になります。勢いで黄金比の「161.8%」までいった場合は後述のクラブと形は似ています。
クラブ
「クラブ」のD地点は、必ずXーAの「161.8%」。つまり、黄金比です。
黄金比と完全一致することから、強力な反転が期待できる型になります。
「バット」と「ガートレー」とB地点が被っていますので最初は、「バット」か「ガートレー」の型になって、その後続けて「クラブ」になるというコンボ技みたいなこともよく起こります
上記はボラが大きいゴールドの4時間足チャートでヒゲが若干突き抜けていますが、下位の足にするとこの161.8%が意識されて動いていることが分かり「クラブ」が成立しています。
まとめ
さて、ざっくりとライントレードの手法の基本編ということで、紹介しましたが、興味を引いたものはありましたでしょうか。まずは、自分でラインを引いてみましょう。驚くほど、高値や安値が多く一致するところがあるはずです。そういったラインを考慮してトレードすると、まったく勝てないということは無いはずですよ♪